ハトゴヤ月報 2023.8
ごあいさつ
こんにちは。末埼鳩です。閲覧頂きありがとうございます。こちらでは毎月末ごろにその月の創作活動のまとめと、見たものや行った場所の紹介をしていきます。『ハトゴヤ月報』は忙しなく流れる日々の中で「セーブポイント」のようなものを作りたくて始めました。あなたにとっても、そんな場所になれたら嬉しいです。
※ 昨年5月からTwitterのDMを利用して続けてきた月報ですが今回からこちらのサービスを利用することにしました。今回はお試しでWEB版も途中まで公開しますが、次回から全文メール配信のみで公開する予定です。ぜひご登録お願いいたします。無料です!
お知らせ

9/3(日)、散歩にまつわるエッセイが読めるWEBマガジン『サンポー』のイベント「あたらしいさんぽの報告」に出ます!私は連載中の『野良庭散歩』のプレゼンをしますよ。会場は御茶ノ水駅付近だそうです。現地・配信共にチケット販売中です。プレゼンなんて生まれて初めてです。応援よろしくお願いします🌿
詳細はこちら!
行った場所
【鎌倉・江ノ島】

娘が生まれて以来初めて夫と二人で遠出しました。私はロマンチストなのですぐに「海が見たい」などと言い出します。暑かったけど景色がきれいでした。楽しかったのでnoteにもさらっと日記を書きました。
【川崎市 岡本太郎美術館】

娘がタローマンにハマり、太郎さんの作品を見たいと騒ぐので家族で行ってきました。私は青山の岡本太郎記念館には行ったことがあるのですがこちらは初。森の中にどーんと大きな施設と巨大モニュメントがあって、いろんな意味のパワーを感じました。さすがですね。タローマンの特別展を見てからじっくりと常設展を見てまわりました。点数が多く、作品自体大きなものばかりなので満足度はかなり高いです。

タローマンと写真を撮れて嬉しかったです。グッズも色々買っちゃいました。
美術館の公式ページはこちら。
読んだ本
『星野道夫 永遠のまなざし』小坂洋右 大山卓悠

小学生のとき、星野さんの訃報に触れたときはショックでした。家にも本がいくつかあって親しみを感じていたのですが、このニュースをきっかけに作品からも距離を取るようになってしまいました。あれから25年を経て彼のエッセイが大好きになり、事故のことから目を逸らし続けるのも違うなと思っていたところ図書館でこの本を見つけました。恐る恐る開いてみると、偶然にも、今日が彼の命日だと知りました。ますます読まなければという気になり、借りて帰り数日かけて読みました。ワイドショー的な真相究明ではなく、星野さんを信じる人々による真剣な調査の記録だったのでほっとしました。事故の真相については納得できたので、今でも写真集を大切にしている父に話をしたいと思いました。それから、最後の章に書かれた「友人から見た星野さん」の描写が新鮮でした。本人の書いたエッセイだけではわからない、別角度から人となりを知れて面白かったし、心のこもった文章に胸を打たれました。勇気を出して読んでよかったです。
『世界のすごいお葬式』ケイトリン・ドーティ

江ノ島に向かう途中、斎場をいくつも見かけるうちに外国のお葬式について興味が沸きました。スマホで軽く調べながら夫と話をしたのですが全然物足りなかったので、数日後図書館でこの本を借りました。ユーモアがありつつ誠実な内容で、親しい人や自分の死について考える良いきっかけになる本だと思います。著者は葬儀ディレクターで、現代アメリカの商業的な葬儀を変えるべく活動しています。この本のため、世界中の葬儀場や墓地へ実際に足を運んだようです。(日本のハイテクな納骨堂のことなども書かれてます!)読み進めると、遺体への感覚や取り扱い方が文化によって大きく異なることに驚かされます。そして、近代化が進むほど社会は死を遠ざけようとするものだとわかってきます。でも、どんなに遠ざけようと生きている限り死と縁を切ることはできません。だからこそ目を逸らさず向き合った方がいいのだと、著者は力強く温かい言葉で語りかけます。とても良い本だったのでいずれ手に入れたいです。次は同じ著者の『煙が目にしみる 火葬場が教えてくれたこと』を購入しようと思います。8月はどうしても、死について色々考えてしまいますね。
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